図書室

次の文章を読書するときに参考にしてみては・・・

※広島県高等学校図書館協議会編『豊かな青春を』より抜粋


 5.高校生のための図書館利用法

1.読書の進め方

時間の確保
 本を読んでいない理由として,人はよく「読む時間がない」ということを挙げます。もちろん,人にはそれぞれに生活の力点の置き場所というものがありますから,すべての人が一様に多くの時間を読書のために割くということはできません。しかし,有限の時間の中で,できるかぎり多くの時間を取ろうと心がけることは,すべての人にできることです。
つらいことですが,精一杯頑張ってほしいと思います。
さて,精一杯の努力をしたとして一生涯にどれだけの本が読めるのでしょうか。一説によれば,5000冊だということです。案外少ないような感じがしますが,1年に100冊読むとしても50年はかかります。3日に1冊ということになりますから,そんなものかもしれません。ただこれを50年続けるというところ,ここが肝心なところです。とはいえ,誰も彼もが5000冊というわけにはいきません。まあこれを最大限と仮定して,あとはめいめいで可能な目標を設定して行くほかはないと思います。学校の図書館の推薦リストは全部読んでみようか,芥川賞や直木賞の受賞作品は全部読んでやろうとか,ある作家の全集は全部読んでみようとか。何かのワクを設けてどうしても読まねばならぬところに自分を追い込んでいくということは大切なことではないでしょうか。

読書の心がまえ
次のことに心がけてください。
ア 本に対して,何かを本気に求める気持ちになって読むこと。
イ 批判的に読みながら,そこから学んでいくこと。
ウ 終わりまで読み通すこと。読み通したうえでまた初めから読み返して行くこと。
エ どんな本でも,初めの100ページは丁寧に読むこと。
オ 手当たり次第に何でも読んでみること。
カ 目だけでなく,記録をとりながら読むこと。
キ 感想・批評を必ず書き出すこと。
ク 時には声を出して読むこと。

どの項目についても,「すべての人に有用な,ただ一つの方法」があるわけではありません。みなさんの一人ひとりが「自分に合った読書法」というものを,一日も早く見つけ出して行くことこそが,もっとも大切なことなのです。
「本というものは読まなくてもいいんだ,積んでおくことで立派な値打ちがある」ということも言われますが,まず本を手近なところに置くことから始めて,なんとか自分の生活の中に,『読書』のための時間を取り入れてほしいと思うのです。